DPG構法
強化ガラスに開けた「皿穴部」を通して、皿ボルトで支持する構法です。
フラットで、透視性の高いガラススクリーンを構成することができます。
最小の支持点でガラスを支えることができるので、変形性能に優れ、あらゆる構造体に採用できます。多面体や異形ガラスなどにもフレキシブルに対応しています。
ガラスに穴を開けるので、強化ガラスを使用します。強化ガラスで構成する合わせガラスや複層ガラスなどへの展開も可能です。

耐震性能
地震の震動に対して、一般のカーテンウォールと同様の高い耐震性能を持っています。また、設計条件によっては、さらに高い耐震性能を持たせることも可能です。
1.面内変形
面内の変形に対しては、図1のように、ガラスと金属部材の間のルーズホールにより地震時の層間変位を吸収する機構を持っています。
※図1のような標準的なモデルにおいては、最大H/100の層間変位に対する追従性能を持っています。
2.面外変形
面外の変形に対しては、フィッティング・ボルトと金属部材の間にあるライナーディスクを介して回転し、変形角を吸収する機構を持っています。
※図2のような標準的なモデルにおいては、GH/50の変位に対して追従することが確認されています。


表1 基本的な耐震性能 | |
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層間変位 | 要求性能 |
δ=H/300 | 防水シールに損傷なし |
δ=H/200 | 主要部材に損傷なし |
δ=H/150 | 破損脱落なし |
耐風圧性能
ガラスを点で支持するため、強度の高いガラスを使用しても変形が大きくなりますので、たわみ量を考慮して設計します。従ってガラスに発生する応力およびたわみ量により、ガラスの厚さ、金属部材の数を決定します。
